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2011年4月30日土曜日

style


百貨店1階のジュエリー売り場をのぞくと、どの商品も押し並べて細く繊細。いまは華奢であることがスタイルとは言えないほど多く見かける。寄をてらわずにオリジナリティーを示すのはなかなか難しい。けれどもそこにやりがいがある。

2011年4月29日金曜日

Padparadscha Sapphire


サファイアの中で赤いものを「ルビー」というように、
桃色と橙の中間色のサファイアを「パパラチヤ」(蓮の花/シンハラ語)という。
こちらはテーブルに残されたローズヒップ。
いつも身に付けていなくても、体から外されなんとなくテーブルに置かれたジュエリー。
そんな姿もいいよなぁと想像するのです。

2011年4月28日木曜日

post modern


夜中に書いたラブレターには、かなり恥ずかしい思いがある。
だれでも、何処でもあること。

2011年4月27日水曜日

賢者


擦るといえば、朝の散歩の途中に梅、プラタナス、シラカシの木があり毎日サスっている。
どれも古木でかなりのおじいさんたちだ。
梅の木は、カクカクした枝ぶりが「与」とか「考」にみえる。
プラタナスは、まるで舞踏家のよう。さわった感じもいいし表皮も美しい。
シラカシは氏神さまの横で、まさに鎮座している。
ここ最近気づいた賢い老人さまたち。

2011年4月26日火曜日

diamond


3.11以降も、僕は水に関してゆるく構えて(しまっている)いる方。
今朝何となく日々触る場所、口を付ける場所に石を留めてみる。
不意に何かの想いを鎮めてくれたり。
思いつきが浮かんでは消える中、ぼやーと擦るのもいい。

2011年4月25日月曜日

ferris/File-A-Wax(MADE IN U.S.A)


僕はもともと積極的にこの仕事についた訳ではない。むしろ消去法でこの仕事にたどり着いた。
そんなひねくれた思いから、まずかみついたのがこのワックスの色だった。
「なんでわざわざこんな色にするのか」
その後数年を要し、仕事がおもしろくなるにつれその思いは何処かへとんだ。
いま思えば、僕の仕事の原風景にはこの色がある。

2011年4月24日日曜日

原型


通常リングなどを作るときはk18goldやプラチナを素材に使うのだけど、その元となる原型はsilver925でつくる。silverをガリガリ削ったり、ロウ付けをしたりは一番気分的に盛り上がる作業だ。
原型なので普段お客さんが目にすることはないけれど、ロウ付けなどで火があてられたsilverは光沢がなくなり、白く枯れたようなふしぎな質感になる。
まさに裏方のパーツだけど、いい雰囲気をもっている。

2011年4月23日土曜日

heating


ルビーを含めるサファイヤ(コランダム系)は一定の熱を加えると発色が良くなるので、宝石の歴史として人為的に加熱されてきた。ほぼ、サファイヤ=加熱処理という感じ。
そんな中、加熱処理されていないありのままともいえるサファイヤが希少性をともない密かな人気がある。
ややこしいのは、自然発生的に山火事がおきた場所では上質で美しいサファイヤが採れるとのこと。
まあ、こちらも大いなるありのまま。

2011年4月22日金曜日

vallorbe(MADE IN SWISS)


スイスの工具メーカー、GLARDON+VALLORBE(通称バローベ)は細かいヤスリでとくに愛用している。
日本製の笹葉(通称ささっぱ)もメインでよく使うけど、仕上がりに少々ばらつきがある。
その点バローベは悔しいけど上がりがどれも均一。
カメラでは日本がほぼ独占しているけど、時計ではスイスの圧勝。
スイスは、みせ方/ブランディングに長けたまさにスパイスのような国であり、
「世界の中の京都」みたいなイメージがある。
僕は密かに日本vsスイス と思っている。

2011年4月21日木曜日

tools


使っているヤットコの数をはじめて数えてみた。
12本。ニッパ系含めると20本。これが多いのかどうかはわかりません。
先端部分は細くしたり丸くしたりと、買ってそのまま使うことはない。
そういえば、工房で修行を積んでいた頃、自分の工具だけが錆やすかった。
きっと余計な汗をかいていたんだろう。

2011年4月20日水曜日

paraiba


パライバトルマリン[ paraiba tourmaline ]とは、もともとブラジル/パライバ州でのみ採れていた石。
しかし今はすっかり採り尽くされて、名前の由来となったパライバ州からはほぼ産出されなくなったと聞く。
そこで、いま見かけるパライバトルマリンはアフリカ産が圧倒的に多い。
地図を見るとブラジルのパライバ州とアフリカのナイジェリアあたりは、
ちょうどオス型とメス型のようになっていて、大陸が移動しているのがよーくわかる。

2011年4月19日火曜日

ambivalence


やわらかいものとかたいもの(重厚なもの)
極端に細いものと面のもの。
人にも二面性(アンビバレンス)ある人は魅力的なように、
ギャップと落差は表現の隠し技。。

2011年4月18日月曜日

新しい動き


2011年3月11日のインパクト以降、
日本人としてどう生き、またどのように自分の仕事を全うするか。。。
そんなことを考える人は多いようにおもう。
いま生業(なりわい)ということばの響きが、とてもにタイムリーに聞こえます。
職業に貴賎はなく、それで飯が食えるというシンプルさ。
さらに矜持も感じさせる響き。
もし、その仕事という枠の中に胸の踊るワクワクする空気が作れれば、
そりゃ、もうとても幸せなことと思うのです。